いつもときめいてる人になりたいな。
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『ココ・アヴァン・シャネル(Coco avant Chanel)』
coco

<avant>は、<前の>という意味ですから、<シャネルになる前のココ>という意味なのでしょう。
ココは、ご存知のようにシャネルの愛称。本名はガブリエル・ボヌール・シャネル(Gabrielle Bonheur Chanel)といいます。

シャネルがファッションデザイナーとして成功するずっと前、お針子仕事の傍ら歌手を志してキャバレーで歌っていたのですが、その時の持ち歌が「Ko Ko Ri Ko(コケコッコウ)」と「Qui qu'a vu Coco dans le Trocadero(トロカデロでココを見たのはだれ)」だったことから、ココと呼ばれるようになりました。

ココ・シャネルという人物については20代のころから大いなる興味を抱き、関連本もいくつか読んで来ました。
私が強く惹かれるのは、なんといってもシャネルの才能と意志の強さです。
孤児だった生い立ちや革新的なファッションは、そこに色を付ける道具に過ぎないのかも知れません。

この映画でココを演じたオドレイ・トトゥですが、きっとシャネルに似た女優さんを選んだのでしょう。
黒い大きな瞳と、への字の唇が、まさにシャネルの生き写し。意志の強さが全身に滲み出ています。
ただ可愛いだけの、遊び女には飽きた上流階級の男たちを、たちまち虜にしてしまった理由も頷けます。

それにしても、ファッション界に与えたシャネルの革新性には凄いものがあります。
コルセットを外させただけでなく、マリンルックやジャージー、マニッシュパンツ、ツーピースのスーツもみんなシャネルが最初。
立体裁断も、装身具の大胆な使い方も、そしてあの香水もシャネルが生み出したものです。

映画では、それらが誕生するインスピレーションの瞬間も、余すところなく描いていて、それを見ているだけでも楽しい。
私は、なぜか千利休に匹敵するものをピーンと感じてしまいました。

シャネルは一時期、自分の店を追い出されたり、戦後は対独協力者としてスイスに亡命せざるを得なかったりしましたが、1954年に71歳でカムバックを果たします。このころからのお話を描いたのが、シャーリー・マクレーンが主演した『ココ・シャネル』。
絶えず流行に追われるファッション業界で、71歳でカムバックというのも、素晴らしい才能があったればこそです。 
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